もし、自分があれこれ指示を出さなくても、状況に応じて最適な行動をしてくれる部下がいたらどうでしょうか?
家族が自発的に家事をこなしてくれるとしたら、どれほど嬉しいでしょう?
おそらく、多くの方が「YES」と答えるのではないでしょうか。
今回は、私たちの体を自動的に動かしてくれている自律神経と免疫力についてお話しします。
24時間働き続ける自律神経に感謝してみよう
あなたの体は、何も意識しなくても、24時間365日働き続けています。
この体のメカニズムについて、少し意識してみませんか?
風邪をひいたとき、あなたはどうしていますか?
風邪の初期症状に気づいたとき、あなたはどうしますか?
- 喉が痛くなったら…
- 鼻水が出てきたら…
- 咳が出てきたら…
- 熱が出てきたら…
薬をすぐに飲みますか?
それとも 我慢して乗り切ろうとしますか?
実は、これらの症状、すべて体が正しく反応している証拠なんです。
風邪の症状は体がウイルスと戦っているサイン
喉の痛み、鼻水、咳、そして熱――これらはすべて体が風邪のウイルスと戦うための反応です。
それなのに、薬を飲んでその反応を止めてしまうのはどうでしょう?
例えるなら、あなたが一生懸命仕事をしているときに邪魔されるようなもの。
せっかく体の防衛部隊が頑張ってくれているのに、その働きを止めてしまったら…
「もう頑張らなくてもいいんだね」と体が感じてしまいます。
熱が出ない体ではなく、熱を出せない体になっていく
体は38度以上の熱を出すことで、免疫力を高めています。
だからこそ、風邪を治すためにわざわざ熱を出すんです。
それなのに、薬で熱を下げてしまうと、体がウイルスと戦う力を奪ってしまいます。
その結果、熱を出せない体になってしまうことも。
自律神経と免疫力の深い関係
体の治癒力を司るのは、副交感神経と呼ばれるリラックス神経です。
緊張しているときや、頑張りすぎているときは治癒能力がダウンしてしまいます。
風邪をひいたときの最適な行動は、温かくしてゆっくり休むこと。
薬に頼りすぎず、自分の体が持つ治癒力を信じてみましょう。
「病は気から」の本当の意味
「病は気から」とよく言いますが、これは単に気持ちで頑張るという意味ではありません。
気の乱れからくる病を整えていくことが大切なのです。
まとめ:体温を上げ、副交感神経を優位にすることが大切
風邪を早く治すためには、体温を上げてリラックスすることが最も効果的です。
そして、薬は症状を一時的に止めるためのものであり、治癒そのものを促すものではありません。
自律神経と免疫力を高めるためのポイント
- 薬を安易に使わないこと
- 緊張しすぎず、頑張りすぎないこと
これらが、私たちの体を元氣に保つための大切なポイントです。
次回は、自律神経と深い関係がある「呼吸」についてお伝えします!
あなたの健康を守るためのヒントをお楽しみに!